医師や看護師のための失敗しない資産形成とは? ー概論編ー

ここ数年の間に、「投資」や「資産形成」といった言葉が世の中に浸透してきました。それ以前は投資や資産形成というと、富豪や経営者の人が行なうものというイメージが強かったのではないでしょうか?

一般の層にまで投資や資産形成が広まってきた理由は、恐らく税金は上がり続けるのに賃金は上がらない、少子高齢化が進んでおり自分の老後は年金は貰えないのでないか、などと言った社会への不安や将来の金銭面での不安を持つ方が増えてきたからではないでしょうか?

実は現在の日本において、医師や看護師など医療従事者の多くは資産形成を行ううえでかなり適した職業です。その理由は今回の記事で解説していきますが、その一方で医療従事者を狙い撃ちにした投資の詐欺なども横行しております。

今回の記事では資産形成方法には大まかにどのようなものがあるのか?そして資産形成に失敗しないために気をつけるべきポイントを説明していきたいと思います。

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医師や看護師が資産形成に有利な理由

前述した通り、医師や看護師をはじめとした医療従事者は資産形成に大変適した職業です。なぜ適しているのか、その理由を箇条書きにしていきます。

  • 資格を有し職にあぶれることがない
  • 日本の平均年収よりも高い年収
  • 副業が認められることが多い
  • 社会的な信用が厚く金融機関からの評価が高い

これらは資産形成を行うのに大きなメリットとなります。しかし前提として、浪費癖の多い方は特に思考を資産形成に向けて変化させなければなりません。以下に紹介する「となりの億万長者」という本は、いわば資産形成脳に頭を変化させる上では必須と言えます。 

それでは医療従事者が資産形成に有利な理由について、それぞれについて詳しく見ていきましょう。

資格を有し職にあぶれることがないメリット

医師や看護師を始めとした医療職の多くは、国家資格を必要とするため誰でも簡単になれるわけではありません。さらに医療業界は慢性的な人手不足のため、現在のところ医療従事者側の売り手市場です。そのため、資格さえ取ってしまえば現状は職にあぶれることは考えにくいです。

職にあぶれないということは生活基盤の安定につながりますので、堅実に生活をしていけば明日の食事に困ることなく資産形成を行うことができます。

日本の平均年収よりも高い年収メリット

国税庁の調査によると、日本における給与所得者の平均年収はここ数年420万円ほどで推移しています。ただし、平均年収はとてつもなく稼いでいる人が加わると釣り上げられてしまうので、より実際の感覚に近い中央値で平均年収を割り出すと300万円代半ばぐらいと言われています。

対して勤務医の平均年収は1100万円程度とのデータがありますが、実際はアルバイト代も含めて1500万円弱とも言われています。また、看護師の平均年収は500万円弱、薬剤師の平均年収は600万円弱くらいとされています。

これらの医療従事者は、いずれも一般的な給与所得者の平均年収を上回っていますので、世間一般の平均的な生活さえ送っていれば、日本人の平均年収との差の分だけ(実際には年収が変われば税率が変わってきますが)余剰資金が生まれていきますので、それを資産形成に回すことができます。

副業が認められることが多いメリット

一般企業では副業(いわゆるアルバイトなど)が認められないことが多いですが、医療業界では民間病院などを中心に副業が認められることが多いです。

医師であれば、平日は常勤先で働き週末は他の病院で救急外来のバイトをする、看護師さんであれば、常勤先での勤務がない休日に健康診断などのバイトをする、などといった働き方が可能であるのが特徴です。

生活費は常勤先の給料でまかない、副業で稼いだお金は資産形成に回すということが可能です。

社会的な信用が厚く金融機関からの評価が高いメリット

医師や看護師は一般的に社会的な信用が厚い職業とされており、金融機関からの評価も高くなります。

恐らくは、医師や看護師は資格を要する職業であり、前述のように職にあぶれることがほとんどないため、金融機関側としても貸し倒れのリスクが低いと判断するからだと考えられます。

融資を受けやすいということは、融資を利用することによって手元の資金より大きな投資を行うことができ、資産形成のスピードをアップすることができます。ただし融資を利用した資産形成はある程度勉強して行わねばリスクもあるので注意が必要です。

医師や看護師に向いている資産形成方法とは?

資産形成方法は数多くありますが、ざっくりと以下の2つに分けて説明していきたいと思います。

  • 貯金
  • 投資

先ず貯金は資産形成の基本です。貯金を全くせずに資産を形成する方法がないわけでもないですが、特殊なのでここでは敢えて触れません。また、投資でうまく運用すれば単に貯金だけを行う以上に資産形成のスピードを上げることができます。

それではそれぞれについて、より詳細に説明して行きましょう。

貯金による資産形成

繰り返しになりますが、貯金は資産形成の基本中の基本になります。

給料として入ってくるお金をそのまま消費に当てれば、見かけ上は良い生活を演じることができるかもしれませんが、実際には貯金はできず資産は全く増えません。

医療従事者は前日の通り一般的な給与所得者よりも多く給料をもらっているので、

  • 毎月決まった額を貯金に回すようにする
  • ボーナスは全て貯金に回すようにする

等を徹底すれば、1年間である程度の貯金を行うことができます。特に、毎月一定額を天引きして貯蓄に回し、余ったお金で生活するのは貯金の王道です。以下に紹介する「バビロンの大富豪」という本を読むと、毎月の定額貯金の重要性は大昔から言及されていたことが分かります。 

現在は財形貯蓄など、予め給料から天引きしてくれるシステムがあるので、それを利用してみると良いでしょう。

投資による資産形成

先ずは資産形成における「投資」とはなにか?ざっくりいうと、貯金など現在持っている現金を、将来より価値が上がるものに投じる行為が投資になります。

単に貯金するだけでは当然のことながら貯金した分だけしか資産は増えていきません。

銀行に預けているから金利がつくのでは?と思われる方がいらっしゃると思いますが、現在、銀行の金利はメガバンクの普通預金で0.001%、定期預金で0.01%程度と、極めて低い状況です。

1000万円銀行に預けても金利の高めな定期預金でさえも年に1000円しか増えない計算です。

これだけ金利が低いと銀行にただ預けるだけではお金は増えず、むしろ物価の上昇率が金利よりも高ければ(インフレに傾けば)、相対的に預けたお金の価値は下がってしまいます。

これに対して、年5%のリターンが見込めるなんらかの投資案件に同じ1000万円を預けると、年に50万円増える計算になります。分かりやすく並べて比べてみましょう。

  • 貯金だと利子の高い定期預金で…1000万円預けて年1000円のリターン
  • 利回り5%の投資を行うと…1000万円の投資で年50万円のリターン

 投資を行うことで同じ1000万円が貯金した場合に比べて年間に49万9000円増えることがわかります(実際には投資で得た利益にも税金がかかるので計算は少し煩雑になります)。

このように資産形成のスピードを加速するためには単に貯蓄するだけではなく投資を行っていく必要があります。投資と資産形成の概念を知るには以下に紹介する「金持ち父さん貧乏父さん」という本がおすすめです。 

もちろん投資は常にプラスのリターンがあるとは限らず、マイナスとなるリスクも存在するためそこをしっかりと理解し上で手を出すようにしましょう。

失敗しない資産形成を行うには

大まかに資産形成の方法をお話ししていきましたが、もちろん資産が増えるどころか減るような失敗は避けたいところです。

以下に失敗しない資産形成を行う上で大切なことを示したいと思います。

  • 各投資案件の性質を理解する
  • 現金の比率はある程度保っておく
  • 勧められた投資案件を鵜呑みにしない

それではそれぞれについて詳しく説明しましょう。

各投資案件の性質を理解することの重要性

投資と言っても様々な種類があります。株、国債、外貨預金、不動産、比較的最近話題になったものでは仮想通貨などが挙げられます。

それぞれ、リスクとリターン、そして投資に必要な資金、時間も異なります。それぞれの性質をしっかりと理解した上で手を出すことが失敗を防ぐことに繋がります。

今後執筆予定の記事で各投資案件の詳細を説明していきたいと思います。

現金の比率はある程度保っておくことの重要性

貯金だけでは資産は大きく増えないとは言ったものの、手持ちの現金を全て投資につぎ込んでしまうのは止めておいた方が良いでしょう。

資産の程度は現金にしておくことは重要です。その理由は以下の通りです。

  • 投資で思わぬ損失が出た時に補填できる
  • 銀行から融資を受け投資の規模を拡大できる
  • 実社会で使えるのは結局現金である

投資では信用取引(株や先物で自分の資金以上の取引を行うこと)などで損失が出た際、追加証拠金を現金で入金しなければなりません。また、不動産投資では入退去や設備の故障などで急な出費が生じることがあります。

現金を全て投資につぎ込んでしまっていては緊急で対応することが出来ずより大きな損失に繋がる可能性があります。

また、現金をある程度持っていればそれを金融機関から評価され大きな融資を受けることも出来ます。

特に不動産投資のように、金融機関からの融資を利用して行うことが一般的な投資ではどの程度融資を受けることが可能かがポイントになります。

そして自分自身の資産を最終的に実社会で使えるのは、通常は現金(日本国内なら日本円)の形としてです。

実生活で急な出費が生じた際に、投資につぎ込んでいた分の資金をいざ現金換金しようとしてもすぐに換金出来ない場合があります。特に不動産などはすぐに売って現金かすることは困難です。

以上のような理由から、投資を行うにしてもある程度現金の比率は保っておきましょう。

勧められた投資案件を鵜呑みにしないことの重要性

時に業者や知人から何らかの投資案件を勧められたりすることがあります。特に医師などは不動残業者から投資用マンションの営業がかかってくることを一度は体験したことがあるはずです。

しかし、そういった相手からアプローチしてくる案件の多くは投資として成り立たず、我々医療従事者を食い物としたものです。

仮にその投資案件に乗ってうまくいかなくても、その業者や知人のせいにすることは出来ず、最終的に投資は自己責任ということなります。

投資案件の評価がある程度出来るまでは、「相手から近付いてくる投資案件は詐欺」くらいのつもりで誰かが勧めてくるおいしい話は疑ってかかりましょう。

医師や看護師のための失敗しない資産形成のまとめ

以上、少し長くなりましたが医師や看護師のための資産形成方法や失敗を防ぐためにどのような点に気をつければ良いか説明いたしました。以下に簡単にまとめてみます。

  • 医師や看護師等は資産形成に向いている
  • 資産形成には「貯金」と「投資」がある
  • 資産形成に失敗しないように投資の性質を理解する

医師や看護師を代表とする医療従事者は現状では収入と雇用が安定しており資産形成に向いていると言えます。そして貯金と投資の違いを知ること、そして資産を大きく拡大していく上では欠かせない、投資に失敗しないためにその性質をしっかりと理解しましょう。

それでは引き続き、各投資についての詳細も記事にして行きたいと思います。

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