医師の離婚は本当に多いのか?その原因を解説!

一般的に医師は離婚の多い職業と言われております。確かに私の周りでも離婚した医師の話はよく耳にしますので、世間で医師の離婚が多いと言われるのも納得できる気がします。

しかし、離婚していない医師の方が圧倒的に多数派なのも確かですので、今回の記事では実際に医師の離婚は多いのかどうかを検証し、その原因を考えてみたいと思います。

医師の離婚はデータ上多いのか?

それでは実際に、本邦における医師の離婚が多い、もしくは離婚率が高いとうデータは存在するのでしょうか?

残念ながら、私のリサーチでは医師の離婚に関する客観的なデータを見つけることはできませんでした。

ただし、厚生労働省の集計した人口動態調査のデータで大まかな職業別の離婚数や離婚率を見ることができます。

2015年のデータによると、「専門的・技術的職業従事者」同士の夫婦で最も離婚数が多くなっております。また、「専門的・技術的職業従事者」の夫で最も離婚数が多く、「無職」の妻で最も離婚数が多くなっております。

専門的・技術的職業の中には医師も含まれますので、医師は離婚数の多い職業のグループに含まれるということは分かります。

なお、米国の論文では医師の離婚率をテーマにしたものがあります。

Ly DP,et al.Divorce among physicians and other healthcare professionals in the United States: analysis of census survey data.BMJ. 2015 Feb 18;350:h706.

この論文によると、医師の離婚率は24.3%と出ており一見高く感じます。しかし医療系の経営者で30.9%、非医療系の専門職で35.0%となっていますので、米国では特別に医師の離婚率が高い訳では無さそうです。

医師の離婚が多いと言われる原因

上記のように、本邦の医師の離婚が他の職業に比べて実際多いのかどうかははっきりしませんてましたが、離婚の多い職業のグループに属していることは分かりました。

それではなぜ医師の離婚は他の職業に比べて多いと言われるのでしょうか?

恐らく医師という職業には潜在的に離婚に繋がる下記のような原因があるからだと考えられます。

  • 多忙を極めすれ違いが生じる
  • 浮気しやすい環境にある
  • 配偶者も経済的に独立しやすいことが多い

他にも原因はあるかと考えられますが、今回挙げた3つの原因について一つずつ検証していきましょう。

多忙を極めすれ違いが生じる

診療科にもよりますが、医師の多くは多忙な毎日を送っています。日々の診療に加えて夜間病院に泊まり込む当直や、帰宅後や休日の呼び出しなどもあります。

状況によっては家族サービスの最中に緊急で病院に行かねばならないこともあり得るのです。そういった配偶者とのすれ違いが続き、最終的に離婚となるケースはよく耳にします。

特に労働時間が長時間化しやすい外科系の診療科ではこのケースによる離婚はさらにら多くなるのではないでしょうか?

知人の周囲では外科の同僚の半数以上が離婚歴があるという話を聞いたこともあります。

また、日本とは労働環境も違うと考えられますが、アメリカでは特に忙しい心臓外科、小児外科で離婚する割合が高いというデータがある話を聞いたこともあります。

浮気しやすい環境にある

これはあくまでも男性医師目線からの意見になります。

医療現場は圧倒的に女性の割合が高くなります。男性に比べて女性の方が多いということは、男性にとって女性との出会いが多いということになります。

女性との出会いが多ければ多いほど、既婚者の男性にとっても浮気相手を見つけやすいという状況になります。

また、医師は緊急の仕事が舞い込むことが多かったり学会などの出張も多く、浮気のアリバイが作りやすいことも挙げられます。

しかし、最終的に浮気がばれてしまえば離婚に至ってしまうことは大いにあり得ます。

配偶者も経済的に独立しやすいことが多い

医師の配偶者も医療職に就いていることが多いです。例を挙げると医師と医師、医師と看護師、医師と放射線技師、医師と臨床検査技師などといった組み合わせが見られます。

多くの医療職では資格を要しますので、職場を選り好みしなければ職にあぶれることはまずありません。

そういった背景から、医師の配偶者は例え離婚しても自力で稼いでいくことができる場合が多く、離婚に対するハードルが若干下がるのではないかと推測されます。

医師の離婚は本当に多いのか?のまとめ

今回の記事で、医師の離婚が実際に多いのかどうかを裏付けるデータが存在しするのかを調べ、世間で医師の離婚が多いと言われる原因を調べてみました。まとめると以下のようになります。

  • 日本の医師の離婚が多いという客観的なデータはない
  • 専門職の離婚が多いことから医師の離婚も多いことが予想される
  • 医師は離婚しやすい環境に置かれている

今回挙げた原因以外にも、医師側は離婚した際に子供の養育費を払う側に回ってもそれに耐えうるだけの収入がある、などと行ったことも離婚が多いとされる原因として挙げられるかも知れません。

いずれにせよ離婚に至らないに越したことはありませんので、結婚している医師は家庭を顧みないような働き方を見直す、誘惑に負けない、などを心掛ける必要があるかも知れません。

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